山本作兵衛コレクション

2011年5月25日、ユネスコのホームページで山本作兵衛氏の炭鉱記録画および日記・記録類が日本初の世界記憶遺産に登録する発表がありました。

時をさかのぼり2004(平成14)年3月に、家族の方から取り壊し寸前の旧家に何か研究の材料になるものがあれば探してくださいとの依頼があり、森山を始め数人と田川市にある旧家を訪ねて約70冊の日記・メモ類、その他日用品等を大学の生涯福祉研究センターで保管、日記類の解読作業を始めるきっかけとなりました。

それから10年、ボランティアや学生などで『山本作兵衛さんを〈読む〉会』を結成、43冊(内1冊は石炭・歴史博物館所蔵分)の日記類を解読し、現在12巻(6冊)の解読中です。

あと18冊が残っており、これをすべて解読するには3年程かかると推測されます。

この日記は炭坑の記録画を描く様子はもちろん戦前、戦中、戦後の石炭全盛期からエネルギー革命が起こるまでの記録が一坑夫の目線でとらえて、それに伴う労働者の生活が詳しく読み取れ各分野の研究材料に貢献できるものと確信しています。

 

山本作兵衛氏旧家

 

日記

 

衣類などの遺品

 

山本作兵衛氏が最後に書いた書

 

机・椅子(附属研究所にて展示中)